震災後の印刷業界 – 印刷用紙の不足 王子製紙 北越紀州製紙 大王製紙

2011/05/19 12:00 Comments; 0

震災後の用紙不足
一体現在はどうなっているのか?
今回は王子 北越紀州 大王製紙を調べてみました


東日本巨大地震、製紙工場操業停止相次ぐ
日本新聞印刷 2011/3/15
(以下抜粋)

王子製紙によると、板紙関係では、王子板紙日光工場が設備被害により操業停止。段ボール関係では、王子チヨダコンテナー仙台工場が津波の被害により操業停止しており、現時点で復旧のめどは立っていない。同福島工場は設備被害により操業停止しているが一両日中に操業再開の見込み。森紙業グループ仙台森紙業は停電などにより操業停止しており、現時点での復旧のめどは立っていない。同常陸森紙業は設備被害により操業停止し、現在設備の点検を行っている。
 さらに東北地区、関東地区所在の複数の倉庫で、製品在庫に被害が出ている。

北越紀州製紙は、17日現在、関東工場勝田工務部が地震の影響により設備の一部に被害が発生しており、操業を停止している。点検の結果、抄紙機には大きな被害がなかったが、クレーンや2号ボイラーの付帯設備などに被害が発生した。ただちに復旧工事に着手し、諸資材を調達できるめどが立ったので、今後2週間以内に操業を再開する予定。また、製品在庫については、3割前後に荷崩れなどの被害が発生していたが、17日から出荷を開始した。新潟工場では、構外の工業用水送水管の漏水の影響により操業を一時停止したが、15日から全部門で平常操業を継続している。

大王製紙は、14日現在、いわき大王製紙(新聞用紙・板紙)は操業を全停止。取水配管が破損し、現在復旧作業を行っており、数日後には運転再開できる見込み。
 大王製紙パッケージ本社・茨城工場(段ボール)は、電源設備の損傷により、マシンが停止したが、13日午前中に復旧し、運転再開している。栃木工場(段ボール)は停電により全マシンが停止していたが、現在停電が解除されたので、運転再開に向け、設備点検を行っている。
 エリエールペーパーテック本社・喜連川工場(家庭紙)は、建屋の天井の一部が崩落し、操業は全停止している。


しかし この3社は3月中に殆どが運転を再開させている
震災当初は情報が少なかったため
各企業とも最悪の事態を想定しての再開見込み発表であったと思われます

状況がつかめてからの復旧は三菱製紙 日本製紙に比べれば
かなり早かったという事です

(以下全て抜粋)
王子製紙、生産工場が順次操業を開始
pj Web News 2011年3月30日

板紙関係では、操業を停止していた王子板紙日光工場が通常通りの操業を開始している。
 一方、段ボール関係では、同じく操業を停止していた王子チヨダコンテナー福島工場、森紙業グループ仙台森紙業、同常陸森紙業が通常通りの操業を開始。しかし、王子チヨダコンテナー仙台工場は、津波の被害により現在も操業を停止。


北越紀州製紙株式会社
平成23年3月31日

このたびの震災により操業を一時停止していた関東工場勝田工務部は、復旧工事および諸資材の調達が完了し、本日から操業を再開いたしました。これにより、当社グループ全工場の生産設備が平常操業となりました。
なお、関東工場勝田工務部では、4月1日より外部への電力供給を再開する予定です。


大王製紙、震災被害を受けた全生産設備で操業再開
pj Web News 2011年3月30日

大王製紙(株)は3月28日をもって、震災により被害を受けた同社グループの紙・板紙、家庭用品の全生産設備が稼動したことを発表した。



以上 3回に渡ってしまいましたが製紙メーカーの現在の状況は
この様な感じになっているということです

紹介しなかった他のメーカーさんはそれほど被害もなかったという所が多く
大まかな現在の状況は把握出来ると思います
品薄状態や流通事情による納期の遅れ等
解消される方向に向かっているようです


しかし 用紙在庫が無いとかっていうのは

常時あることでして…

どこまでが震災の影響なのかっていうのは
用紙発注をした事がある方ならわかると思いますが…
微妙な面も合わせ持っている訳ですね

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