震災後の印刷業界 – 印刷用紙の不足 三菱製紙

2011/05/18 18:00 Comments; 0

今回は三菱製紙です

東北に主要生産拠点が多い会社ですので
どうなっているのでしょうか?


三菱製紙株式会社
平成23年3月22日

当該地域における当社及び子会社の状況は次の通りです。

○八戸工場(青森県八戸市)

・引き続き、操業は停止しております。

・津波の影響を受け、同工場の1階部分が浸水し、電気系統の被害が大きいことが判明致しました。建物および抄紙機本体の被害は比較的軽微でありました。

・上記の被害状況から判断し、操業再開の時期については、概ね以下の通り予定しております。

・4月下旬頃から・・・パワープラントの順次、操業再開(自家発電設備の復旧)

・5月中旬頃から・・・抄紙機・塗抹機の順次、操業再開(7台の抄紙機、3台の塗抹機を順次立ち上げ操業を再開する)
※当社は全国的な電力不足解消に寄与するため、パワープラントを早期に立ち上げ、一部電力を東北電力に供給すべく、現在、関係省庁、青森県、東北電力と協議中であります。

○北上事業本部(北上ハイテクペーパー株式会社、岩手県北上市)

・被害状況は比較的軽微であり、3月21日から家庭紙の生産設備が操業を再開いたしました。今後の見通しは、一部原材料の不足の懸念がありますが、4月上旬からパルプ、抄紙機、レジンコーターの操業を順次再開する予定であります。

○白河事業所(福島県西白河郡西郷村)

・被害状況は軽微であり、3月18日から在庫品の仕上工程を再開、3月23日から抄紙機2台を含め、全面復旧する予定です。
(重油の不足の懸念があり、フル操業には時間がかかるものと思われます)


製品在庫に関する状況

八戸工場の製品在庫は津波による浸水及び荷崩れが発生しており、製品の被害状況を引き続き調査しております。また、北上、仙台、関東の各地区の倉庫において荷崩れ等が発生しておりますが、被害は軽微であります。


平成23年4月25日

当該地域における状況は次の通りです。

○八戸工場(塗工・非塗工印刷用紙、情報用紙、白板紙)

・引き続き、操業は停止中。

・パワープラント(自家発電設備)の状況

予定通り、4月下旬からの順次立ち上げを行う予定。
現在は、2台の重油ボイラー、3台のタービンの試運転中。
中部電力株式会社殿のご支援もあり、5月下旬にはすべてのパワープラントの立ち上げを予定。
また、当社は東日本の電力不足解消に寄与するため、パワープラントを早期に立ち上げ、一部電力を東北電力株式会社殿に供給すべく、関係省庁及び青森県の協力を仰ぎ、東北電力株式会社殿と協議した結果、5月以降、夏の需要期に向けて5万キロワットの電力を供給することで大筋合意した。

・抄紙機、塗抹機の稼働予定

5月25日から一部の抄紙機及び塗抹機が操業を再開の予定であり、その後順次、抄紙機及び塗抹機稼働させ、平成23年度上期中には、一部銘柄を除き八戸工場主力製品の生産体制が整う予定。
フル生産が可能となるのは平成23年度下期中になる見込み。

○北上事業本部(写真用印画紙原紙、衛生用紙、パルプ)

・4月3日に復旧したが、4月7日の宮城県沖を震源とする余震の影響により、全てのマシンが再度停止。4月14日には操業を再開したものの、一部原材料の安定調達が困難な状況であり、フル操業にはまだ時間を要す。

○白河事業所(生産品目:プレスボード(電気絶縁紙))

・3月24日に全面復旧し、操業を再開。(フル操業)


三菱製紙の場合は
八戸工場が塗工印刷用紙 非塗工印刷用紙 高級白板紙 特殊白板紙 PPC用紙など
出版関係に一番関係する生産拠点が未だ未稼働

主要拠点・工場一覧 三菱製紙株式会社 web

また 稼働状況の進捗は今月中に発表されるだろうが
一応の所5月中には再稼働の見込みという事だ

三菱製紙というと事務系の特殊紙が浮かぶのだけれど
(トレーシングペーパー等)
普通紙も実は多く
パールコート(A2コート)やニューVマット(A2マットコート)などなど…

安定供給が出来るようになるには
もう少し時間がかかるのかも知れないですね

しかし三菱製紙の凄い所は
自家発電システムの復旧を抄造マシンの復旧より先に進めているという事
今後 万が一電気が止まる様な事があっても紙は自社電源で生産出来るし
おまけに周辺に電力供給するというのですから素晴らしい

その考え方には共感させられました
(製紙メーカーっていうよりはやっぱり商社っぽい)

(以下 wikiより抜粋)
三菱製紙株式会社(みつびしせいし) は、三菱グループの製紙会社。日本の製紙業界では5位。塗工紙などの印刷用紙を中心に、情報用紙、ティッシュペーパー、製紙用パルプ、写真感光剤などを製造している。


業界5位の実績とはどの位な量なのか分かりかねますが
だからこそ出来る事もあるって事なのかな?

三菱の用紙は若干他と違って特徴があったりするものだから
用紙銘柄の変更等して印刷物の仕上がりを見た場合の変化等が
結構あるのかも知れないですけれど…

ただ 気持ちの問題なのかも知れないのだけれど…

結構わかる時もあるものです

Tagged , ,

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

This blog is kept spam free by WP-SpamFree.

Where Is Here?

Meta Data